なぜ歯科健診を受けた方がいいの? ~本当は恐い歯やお口と全身の関係~

以前の記事で、「国民皆歯科健診制度」についてご説明しました。カンタンに言うと、国民全員に歯医者さんで歯科健診を受けてもらうようにする制度です。

確かに、歯科健診を受けるのは歯やお口の健康を守るいいキッカケになります。でも、歯科健診のメリットはそれだけではありません。

実は、歯やお口の環境(口内環境)は、身体のいろいろな病気と深い関係があるらしいんです。「え!?歯やお口と身体の病気って関係あるの?」とビックリしますよね。

この記事では、歯やお口と身体の病気の関係について分かりやすくお伝えします。


歯周病が身体の病気を引き起こす

歯周病が身体の病気を引き起こす

みなさんも一度は、「歯周病」という名前を聞いたことがあると思います。でも、歯周病について詳しく知っている人は少ないかもしれません。ズバリ、歯周病とは歯を支えている歯肉やあごの骨が少しずつ壊されていく怖い病気です。歯周病をそのまま放置しておくと、やがてグラグラしていき歯を抜くことになってしまいます。

この歯周病ですが、身体の病気とも深い関係があるんです。歯周病の原因菌である「歯周病菌」が歯ぐきから血管に侵入していき、血管内で炎症が起こします。その結果、あらゆる病気を引き起こすそうです。

歯周病と関係性の高い身体の病気をまとめてみました。


歯の噛む機能が低下すると「メタボ」になるって本当!?

歯の噛む機能が低下すると「メタボ」になるって本当!?

歯周病の怖さは、上記で紹介しただけではありません。女性にとっての宿敵である、メタボ(メタボリックシンドローム)とも深い関係があるんです。

メタボの方は内臓脂肪が多い特徴があり、血管内にも脂肪が蓄積しています。つまり、血の流れが悪くて血液がドロドロの状態になっています。その結果、栄養や酸素を身体に運ぶ力が低下していきます。運ぶ力が低下することで免疫力も低下してしまいますし、歯ぐきの血の流れも悪くなり、歯周病が悪化してしまう悪循環に陥ります。このように、歯周病とメタボには深い関係があります。


オーラルケアで歯とお口だけでなく全身健康になろう!

オーラルケアで歯とお口だけでなく全身健康になろう!

ここまで歯周病と身体の健康の関係をお伝えしてきましたが、怖さがお分かりいただけたと思います。また、歯周病だけでなく虫歯も放置しておくとあらゆる身体の病気を引き起こすことが分かっています。

歯やお口だけでなく、全身が健康でいたいのならば歯科健診を含めたオーラルケアが欠かせません。でも、自分だけでオーラルケアを行うのは難しいので、歯医者さんの力を借りるのがポイントです。定期的に歯医者さんに通い、しっかりとオーラルケアを行うことで全身健康な身体を目指しましょう!