脱マスク生活で口臭や歯の黄ばみが気になる人が増えているって本当？歯科タウン意識調査

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、長い間、マスクの着用が義務付けられていました。
しかし、2023年3月中旬からマスクの着用ルールが徐々に緩和され、現在は、マスク着用は個人の判断に委ねられています。
マスクの着用ルールの緩和により、街中ではマスクを外して行動している人の姿も多く見かけるようになりました。
でも、これまでマスクで覆われていた口元が見えるようになったことで、お口や歯の悩みが気になる方も増えているようです。
そこで今回は、マスクを外して生活している人がどのくらいいるのか、脱マスク生活でみんなはどんなことに悩んでいるのか、歯科タウンを利用した方に脱マスク生活についての調査を行いました。

脱マスク生活の最大の悩みは口臭！
自分の息も他人の息も気になる人が４割超

マスク着用ルールの緩和には、70％の人が賛成

『マスク着用ルールの緩和についてどう思いますか？』

マスク着用の判断が個人に委ねられたことについては「まぁ良いと思う」と回答した人が最も多く、全体の41.8％を占めました。「非常に良いと思う」と回答した26.1％の人を合わせると、67.9％の人がマスク着用ルールの緩和に好意的な意見を抱いていることが分かりました。
一方、「どちらともいえない」と答えた人も23.5％。また、「あまり良いとは思わない」「まったく良いとは思わない」と回答をした人も8.6％は存在し、マスクの着用緩和に否定的な意見を抱いている人も一定数はいるようです。

規制緩和後は、８割以上の人が「マスクを外す」ことがあると回答

『緩和後、マスクを外して生活していますか？』

マスク着用ルールの緩和後、「完全にマスクを外している」の割合は21.5％でした。「基本的にマスクを外しているが、公共機関や人が多い場所ではマスクを着用している」と回答した人は36.4％、「基本的にマスクを着用しているが、屋外や人の少ない場所ではマスクを外している」と回答した人が29.7％となりました。完全にマスクを外している人の割合は2割程度となりましたが、場所を選んでマスクを外している人の割合は65％以上にも上っていることが分かります。
「飲食以外はマスク着用を徹底している」と回答した9.6％と比べると、多くの人が脱マスク生活にシフトしつつあるといえるでしょう。

脱マスク生活で「口臭」や「歯の黄ばみ」が気になる人が多数！

『マスク着用ルールが緩和されたことにより改めて感じる、お口や歯についての悩みや気になることはありますか？』※複数回答可

マスクを着用していると、お口や歯はマスクで隠された状態でした。しかし、マスク着用ルールの緩和で、マスクを外す機会が増えると、お口や歯について気になる人が増えているようです。
自分のお口や歯の気になる点について具体的な質問をしたところ、最も多かったのは「口臭」の47.0％で、僅差で「歯の黄ばみ」の46.6％と続いています。マスク生活中に自分の口臭に気が付いたことで、マスクを外したときの口臭が気になる人が多いようです。
また、「歯並び」が気になる人が28.8％、「銀歯」が気になる人が10.0％、「歯が抜け（欠け）ている」ことが気になる人が6.9％と、見た目を気にする人も多くなっています。
特に気になる点や悩みがない人も24.1％はいますが、75％以上の人がマスクを外す生活で、お口や歯に何らかのお悩みを抱えていることが分かります。

自分の「口臭」や「歯の黄ばみ」が気になる人は半数近くに上ったのに対し、他人に対しては気になることが「特になし」と回答した人が最も多く、47.4％となりました。
「口臭」が気になる人は40.3％、「歯並び」が気になる人は18.9％、「歯の黄ばみ」が気になる人は14.9％となっており、いずれも自分自身のお口の悩みより、低い値となっています。
ただし、「口臭」については約40％が気になると回答しており、脱マスク生活では、お口の臭いが自分に対しても、他人に対しても、最も多い悩みとなっているようです。

「ホワイトニング」を受けておけば良かったと思う人が3割超！

『マスク着用期間（コロナ禍）でやって良かった治療／やっておけば良かった治療はありますか？』※複数回答可

マスクの着用義務があった期間に、受けておいて良かったと思う治療については「特になし」と回答した人が最も多かったものの、「クリーニング」をしておいて良かったと回答している人が17.1％となっています。また、「虫歯治療/虫歯による口臭改善」を受けた人も12.8％いました。さらに、マスクで口元が見えない間に歯並びを整える「矯正治療」を受けておいて良かったという人も7.1％いたという結果になりました。
一方、マスク着用期間中に受けておけば良かったという治療については、最も多いのは「特になし」の38.3％だったものの、「ホワイトニング」と回答した人が30.6％にも上っています。マスクを外すようになって歯の黄ばみが気になるようになり、マスクで口元が隠れる間にホワイトニング治療を受けておけば良かったと考える人も多かったのではと考えられます。
また、「矯正治療」や「クリーニング」「虫歯治療/虫歯による口臭改善」「歯周病治療/歯周病による口臭改善」なども、実際に治療を受けた人よりも、受けておけば良かったと考える人の方が多くなっています。

「定期検診」や「クリーニング」を希望する人が半数以上

『今後、歯医者さんで受けたい診療科目を教えてください。』※複数回答可

今後、歯医者さんで受けたい治療については「定期検診」と回答した人が61.0％、「クリーニング(PMTC)」と回答した人が50.7％と非常に高い値となっています。このことから、歯の健康維持には定期的な検診や、歯医者さんで受ける専門的なクリーニングが大切であるという認識の広がりを感じることができます。
また、「虫歯治療」や「歯周病治療」と回答した人も多く、マスクを外す生活になったことで口臭が気になる人が、歯科医院での治療を検討しているのではと考えられます。「ホワイトニング」に関しては3割以上、「詰め物・被せ物を白くする治療」「矯正治療」を受けたいと考えている人も１割以上いることから、以前よりも歯の黄ばみや銀歯など、美しい歯や口元に対する意識が高まっているといえるでしょう。

脱マスク生活の気になる悩みは歯医者さんで解決しよう！

今回の調査では、完全に脱マスク生活に移行した人が2割ほど、状況に応じてマスクを外し始めている人が約７割という結果になり、脱マスクのライフスタイルにシフトしていることが分かります。
マスクを外すことで気になるようになったのが「口臭」や「歯の黄ばみ」、「歯並び」などのお悩み。口臭は、歯周病や虫歯が原因になっていることも多く、歯医者さんで適切な治療やケアを受ければ解決できる可能性が高くなります。
また、ホワイトニングだけでなく、クリーニングでも歯の着色汚れが落ちて、白い歯を手に入れられるケースも。
定期的に歯医者さんに通い、お口のお悩みを解消しながら、脱マスク生活を楽しみましょう！