すぎもと歯科クリニック

幼いお子さんをお持ちのママの中には「いつから子どもを歯医者に連れて行くべきなのだろう?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。今回は練馬区石神井公園にある親子に人気の歯医者「すぎもと歯科クリニック」院長・杉本一野先生にインタビューを実施。子どもが歯医者に通う理想的なタイミングや、子どもの歯のトラブルを予防するために必要なホームケアについてお話を伺いました。


子どもの歯のトラブル予防には「痛くなる前」の来院が肝心

子どもの頃からの定期的な来院が歯のトラブルを予防する

すぎもと歯科クリニック

──すぎもと歯科クリニックに初めて来院されるお子さんでもっとも多いのは、何歳のタイミングですか?

0歳で来院される方が多いですね。タイミングとしては歯が生え始めた頃です。あるいはその後の練馬区の1歳半検診の流れでお子さんを連れて来られる親御さんもいます。

──0歳から……! 想像以上に早いタイミングです。これはやはり、ママさんたちの「子どもの歯を守る意識」が高まっている証拠でしょうか。地域性も関係ありますか?

親御さんのオーラルケア意識は高まっていると感じます。地域性も関連しているのではないでしょうか。練馬区は子どもの数自体が多く、子育てに力を入れている親御さんが多い印象です。しかも、皆さん総じてデンタルIQが高いと思いますよ。

──杉本先生としては、子どもは何歳ごろから歯医者に通うべきだとお考えですか?

できれば1歳半くらいまでに、虫歯などのトラブルが起こる前に1度来院していただきたいです。歯が痛くなってから来院すると、どうしても歯医者にネガティブイメージを持つ原因になりますから。

──そうやって幼い頃からオーラルケア意識を高く持てば、大人になっても歯をよい状態に保てるのでしょうか?

幼い頃から歯医者に慣れていると、そのまま大人になっても自然と定期検診などに通う習慣が身につくと思いますよ。

「3ヶ月に1回の定期検診」で子どもの歯のトラブルを予防

すぎもと歯科クリニック

実は、親御さんがお子さんを連れて来院する際 “歯の生え替わり”を心配しているケースも多いんです。最近の子どもたちは顎が小さくなってきている傾向にあり、自然に乳歯が抜けない子も増えているんですよ。

──自然に乳歯が抜けない……?!

自然に乳歯が抜けないとなると、歯医者で抜く必要が出てきます。そこで歯医者に慣れているかどうかが重要になるんです。

──確かに、初めて来院するタイミングが「抜歯」って、かなりハードル高いですね……。

そうなんです。ですからお子さんにはなるべく早いタイミングで「歯医者」という場所自体に慣れていただきたいのです。そうすれば、お互いに信頼関係を築け、治療が必要になってもスムーズに進められます。

──では子どもの場合、どのくらいの頻度で歯科医院の定期検診を受けるのがベストでしょうか?

少なくとも3ヶ月に1回の頻度がおすすめです。歯のクリーニングやフッ素塗布など、歯を保護するケアを定期的に受けていただきたいですね。

──お子さんが定期検診を受ける頻度には個人差はありますか?

歯の健康リスクが比較的高いお子さんに関しては、毎月1回の来院をお願いするケースもあります。たとえば、エナメル質がうまくつくられていないお子さんなどです。

──そういったお子さんのお口の状態を把握するためにも、定期的な歯科検診は大切なのですね!

家族のオーラルケア意識向上が子どもの虫歯予防に重要

すぎもと歯科クリニック

──杉本先生のお話を伺うと、すぎもと歯科クリニックを訪れるママさんたちはオーラルケア意識が高い印象です。

親御さん自身が幼い頃に歯医者で痛い治療を経験し「自分の子どもにはあんな思いをさせたくない」という方が多いと感じます。そしてお子さんのオーラルケアを意識するうちに、親御さん自身も「気をつけないと」と気づくようです。

──そういった親御さんのオーラルケア意識が、お子さんにも影響するとお考えですか?

子どもは親の“鏡”のような存在ですから、その部分も大きいと思います。私自身も二児の父だからこそ感じる部分です。

──つまりお子さんの歯を守るためには、親御さんが責任を持ってお子さんの歯に気を配りつつ、一緒にオーラルケアをしていくことが大切なのですね。

子どもの歯のトラブル予防に理想的な仕上げ磨きとは?

すぎもと歯科クリニック

──親御さんがお子さんと一緒にオーラルケアをすると言えば、もっとも身近なのが「仕上げ磨き」だと思います。ただ「どのくらい仕上げ磨きをすればいいのかわからない」という声も耳にします。何か仕上げ磨きに目安はあるのでしょうか。

1つの基準は“時間”ですね。うちは電動歯ブラシの2分タイマーがあるのでそれを使っています。

──杉本先生のお子さんは、2分も歯磨きに耐えられるのですか?!

工夫が必要だとは思います。私の場合、仕上げ磨きの時間に物語を聞かせてあげます。楽しい雰囲気をつくり、歯みがきに積極的になってくれるように心がけていますね。

──先生のブログを拝見すると、電動歯ブラシで仕上げ磨きをしたあと、デンタルフロスでも掃除されていらっしゃいましたね。

もちろんフロスも使ったほうがいいですが、うまくできない場合は無理をせず私たちにお任せいただいても構いませんよ。まずは親御さんがしっかりホームケアをサポートしてあげて、歯医者で定期的にプロケアも受け、お子さんのお口のトラブルを予防しましょう。

楽しい医院づくりで子どもの「歯医者嫌い」を予防

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──すぎもと歯科クリニックは院内に遊び心いっぱいですね。こんなにワクワクする歯医者はなかなかないと思います。

ありがとうございます。2年ほど前にクリニックの内装を大幅リニューアルし、キッズルームにボルダリングをつくったり秘密基地のようなスペースを設けたりしました。またキッズ専用予防ルームはキッズルームから診療台がよく見えるようにして、自然と怖いイメージを払拭できるよう工夫しています。

──このつくりにはそういう意図があったのですね。キッズ専用予防ルームの天井モニターなど、至るところにお子さんが怖がらないようにする工夫があると感じます。

このキッズ専用予防ルームは大人用の診療室からも様子を見られるようにしているんです。親御さんからも「安心して治療を受けられる」と好評です。

──すぎもと歯科クリニックには、保育士さんも在籍されていると伺いました。

はい、お子さんが歯医者へ苦手意識を持たないための、当院の複合的な取り組みの1つです。今後もスタッフと協力しながら、患者さんに寄り添った医院づくりを目指したいですね。

子どものお口のトラブル予防には「痛くなる前の歯医者」が大切!

子どもを歯医者に通わせる理想的なタイミングは「3ヶ月に1回」ということがわかりました。また初めてお子さんを歯医者で診てもらうのは「痛くなる前」が大切なのですね。子どもが自然と歯医者で定期検診を受けられる大人になれるよう、家族みんなでオーラルケア意識を高く維持していきましょう。

▼取材協力・記事監修歯科医師
すぎもと歯科クリニック 杉本一野院長
すぎもと歯科クリニック
2010年に「すぎもと歯科クリニック」を開院。臨床研修指導医の資格を持ち、日本歯科審美学会、日本小児歯科学会、日本顎咬合学会、日本口腔インプラント学会に所属する。

医院住所:〒177-0041 東京都練馬区石神井町6-15-8 ウエルシア2F
医院電話番号:0120-03-3696
医院詳細情報:https://www.shika-town.com/u00002387
医院HP:https://www.418.co.jp/sugimotoshika/