小金井歯科

失われた歯を補う「インプラント治療」。自分の歯のように噛みやすかったり、見た目も天然の歯のように見えたりするメリットがあります。ただしインプラント治療は費用が高く、なかなか治療の選択肢に入れられない方も多いのではないでしょうか。今回は、小金井市の「小金井歯科」院長 インプラント専門医である高田尚美先生を取材。歯が抜けたまま放置するリスクや、インプラント治療のメリット、インプラント治療を受ける歯科医院の選び方についてお話を伺いました。


専門医に聞く「インプラント治療を受ける歯科医院の選び方」

「抜けたまま放置」は歯全体のバランスが崩れる原因に

小金井歯科

──高田先生はインプラント専門医として、さまざまな患者さんの治療をされてきたと思います。その中で若い世代の女性のインプラント治療をおこなわれたこともありますか?

25歳以下の方にインプラント治療をおこなうことは原則ありません。年齢が若いと噛み合わせが安定していないことがあるからです。

──インプラント治療は歯が抜けたあとにおこなう治療ですが、歯が抜けたまま放置するとどうなるのでしょうか?

抜けたまま放置は危険ですね。例えば奥歯が抜けた場合、顎が抜けた箇所の方向に徐々にズレていきます。これによって顎関節症につながることも。また奥歯の両側が無くなったケースでは、上の前歯が付きあげられ、出っ歯のような状態になってしまいます。

──歯が1本なくなるだけで、お口全体のバランスが崩れる原因になるのですね。

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方

小金井歯科

──インプラント治療を受ける際に気になるのが、専門医とそうでない場合との違いです。

実は、「インプラント専門医」にもさまざまな種類があるんです。その中で基準にするとすれば「日本口腔インプラント学会」「日本顎顔面インプラント学会」に属するかどうかでしょう。
ただ、必ずしも専門医がいいというわけでもありません。専門医でなくてもインプラントについて勉強している方はたくさんいらっしゃいますから。

小金井歯科

──「専門医にインプラント治療を受けたほうが高い」などはありますか?

費用については専門医かどうかに関わらずさまざまで、一概に言えない部分があります。ただ「治療費が安い」という理由で医院選びはしないでほしいですね。インプラントは身体の中に入れるものですから、慎重に選んでいただきたいです。
当院の場合は歴史のあるスイスの「ストローマン」というメーカーのインプラントを採用しています。コストはかかりますが品質に定評があり、品番で管理されているメリットがあります。

──費用だけでインプラント治療を受ける歯科医院を決めてはいけないのですね。

インプラント治療の手術方法は患者が決めるわけではない

小金井歯科

──インプラント手術には「1回法」と「2回法」があります。治療を受ける側としてはやはり1回で済むほうが助かるように感じるのですが、これらのメリット・デメリットを教えていただきたいです。

「1回法」か「2回法」かは、患者さんが決めるものではありません。患者さんのお口の状態のあらゆる要素から歯科医師が決定します。例えば部位・骨の量・歯を失ってからの期間・炎症の有無などです。あとは特に「1回法」は難しい施術のため、医師の経験値も重要ですね。
私はなるべく「2回法」を患者さんに提案します。「2回法」は骨移植が必要な場合も対応可能。インプラント体を埋め込んだあとに治癒期間(3ヶ月〜5ヶ月前後)を設けるため、歯肉がしっかり治ります。

──できるだけ早く済む「1回法」がいいイメージがありましたが、難しい施術なのですね……。
ちなみに、インプラント治療を受ける患者さんはインプラントのメーカーにもこだわりを持たれる印象がありますが、実際はどうですか?

確かに、そういった患者さんもいらっしゃいますね。うちでは国内シェア率が高い「ストローマン」のものを使用しています。国内シェア率が高いと、例えば転居した先でも治療を受けやすいメリットがありますね。あとはメンテナンス性を考えると、パーツ供給の安定性も評価できるポイントでしょう。

インプラント治療を受ける歯科医院選びは慎重に

小金井歯科

──小金井歯科は自由診療を専門におこなわれています。それはやはり、保険診療の範囲内でできる治療が限られるからですか?

そうですね。保険診療ではどうしてもできない治療が出てきます。自由診療ですと患者さんの選択肢が増えますし、私たちも患者さん1人ひとりに時間をかけやすくなります。

──自由診療で高い治療費がかかる分、質の高い治療を求める患者さんがいらっしゃるということでしょうか。

ほかのクリニックで改善できなかった症状で来院される患者さんや、そうでなくても「しっかり診てもらいたい」といらっしゃる患者さんがおられますね。

──自由診療と保険診療とで治療結果に違いはありますか? 何となくですが、自由診療で入れたもののほうが長持ちするイメージがあります。

そこは自由診療か保険診療かではなく、歯科医師によるところでしょう。保険診療でも患者さん1人ひとりにきちんと対応される先生はいらっしゃいます。
インプラント治療を受ける歯科医師を選ぶ場合は、インプラントのメリットとデメリット双方を丁寧に説明してくれたり、歯を無くした原因から考えてくれたりするような先生がよいでしょうね。

──「そもそも歯が抜けた原因から考えてもらえる歯科医師」ですか……。それはどうやって判断できますか?

例えば、自分の今のお口の状況と似たケースを治療したときの写真を見せてもらうのがひとつ方法としてあると思います。勉強熱心な先生は治療結果をきちんと記録されていますから。

──そこまで踏み込むのは少し勇気がいりますね……。でも、インプラント治療を受ける歯科医院選びはそれくらいこだわったほうがいい、ということですね。

インプラント治療は高額ですし、インプラント体は身体の一部になるようなものですからね。慎重に考えて、自分の身体を大事にできる歯科医院を選んでほしいです。

インプラント治療の心得は「費用だけで判断しないこと」

たとえ1本の歯でも、抜けたまま放置することには大きなリスクが伴います。インプラント治療には高額な治療費がかかる一方で、自分の歯のように噛めたり、残っている歯の健康を守りやすかったりと、通常の入れ歯にはないメリットがあります。皆さんも「安いから」という理由で治療方針や歯科医院選びをしてしまうのではなく、それぞれのメリット・デメリットもしっかり理解することを心がけましょう。

▼取材協力
小金井歯科 高田尚美院長
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