よく聞く歯科用語~た行~

「た」

だ液

だ液腺から口腔内へと分泌される分泌液のこと。水・粘液・電解質など数多くの酵素から作られている。人間の1日あたりのだ液分泌量は、約1~1.5リットルといわれている。咀嚼しやすくして消化を助ける役割のほか、口の中の洗浄効果などの働きがある。

脱離

歯のクラウン(被せもの)やインレー(詰めもの)が外れることをいう。治療後、時間が経っている場合の脱離の多くは、虫歯の進行にともなうもの。繰り返し脱離する原因は歯ぎしりである場合がほとんどである。

「ち」

知覚過敏

虫歯があるわけでもないのに歯がしみる、ブラッシングのときに歯ブラシがあたっただけで痛い、などの症状のことを指す。正しくない方法でブラッシングしていたり、歯周病などで歯の象牙質などが露出していたりすると、知覚過敏を起こす確率は高くなる。

チタン

鉄よりも軽く、丈夫でサビにくい金属。歯科医療において広く利用されている素材である。金属イオンが安定しているため、ほとんど金属アレルギーを起こす心配がない。

「て」

デーモンシステム

アメリカの矯正歯科医、デュイット・デーモン博士によって開発された矯正治療法のこと。歯を動かすスピードが速いため治療期間が短く、痛みが少ないのが特徴である。ただし、通常の矯正装置に比べてブラッシングが困難であることがデメリットとなる。

デンタルIQ

虫歯などの歯の病気や予防に対する認識度、理解度を示す言葉である。歯を大切にする意識を高く持つ、定期的に歯科医院へ通う、正しいブラッシングを行うなど、日常的に歯の健康を考えている人はデンタルIQが高いといえる。

天然歯

その名の通り、人がもともと持っている歯のこと。人工歯と区別するために天然歯と呼ばれている。天然歯は長く使っていると、着色や変色を起こすこともあるが、ホワイトニングなどで白くすることができる。

「と」

動揺

歯科医療では歯がグラグラすることをいう。動揺の主な原因として、歯周病が挙げられる。また、歯ぎしりや不適切な補綴物によって歯に異常な力がかかることも、動揺を起こす原因となる。

ドライマウス

「口腔乾燥症」とも呼ばれる口腔内の現代病である。症状としては唾液の分泌量が減り、口の中や喉が頻繁に乾くことが挙げられる。

発音がしにくい人、口の中がネバつく人、虫歯が多い人、水を飲みながらでないと食べものを飲み込むのが難しい人、口臭が気になる人などは、ドライマウスの疑いがある。